アサーティブ

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日頃、人とのコミュニケーションで困ったことはありませんか?

 

私は、特に、何かをお願いする時や断る時などの場合に

うまく話せないことがあったりして、悩むことがよくあります。

 

そんなある日、偶然「アサーティブ」というものを知り、

ネットで調べてみたところ、トレーニングの講座があったので、

早速受講してみました。

 

 

アサーティブって何?

 

アサーティブとは、

自分の気持ちや意見を、相手の権利を侵害することなく、

誠実に、率直に、対等に表現するための、

コミュニケーションスキルです。

 

アサーティブの考えは、1950年代、

アメリカの心理療法における行動療法として始まりました。

そして、その後の人種差別撤廃運動や女性解放運動の中で、

一人一人が「自己表現する権利がある」という、

人権運動へと発展しました。

 

第二次世界大戦後、「世界人権宣言」や「日本国憲法」ができ、

人は生まれながらに皆平等であるとされましたが、

今の社会では、肌の色や性別、所有の有無、学歴や職歴等によって、

人の価値に上下があるかのように扱われているのが現実です。

 

アサーティブは、たとえ立場や価値観の違いがあったとしても、

誰もが人間として対等に尊重されることを求めてもいいのだという

基本的人権のひとつとして広まり、

相手を尊重しつつ自分の権利を主張するための、

コミュニケーションスキルの一つとして考えられるようなりました。

 

人は誰もが対等であり、相手の権利を侵害しない限りにおいて、

自分の権利を主張することができるという考え方です。

 

 

では、

「相手の権利を侵害することなく、誠実に、率直に、対等に、

自分の気持ちや要求を表現する」とは、

具体的に、どのような行動や態度を意味するのでしょう?

 

アサーティブにコミュニケーションをとる時には、

次の、4つの心の姿勢が、大切になります。

 

1.誠 実・・・自分に対しても、相手に対しても。

2.率 直・・・自分を主語にして、相手に率直に向き合う。

3.対 等・・・自分も相手も尊重した、対等な態度で。

4.自己責任・・コミュニケーションの半分は、自分の責任。

 

アサーティブなコミュニケーションは、自己表現の権利を、

自分にも相手にも、同じように認めることから始まります。

それによって、アサーティブな対等な人間関係の土台を

築いていくことができるのです。

 

要求を相手に伝えるということは、

自分の要求と気持ちを、相手に「伝わるように」伝えることです。

 

では、どのように伝えればよいのでしょう?

 

① 話は具体的に、要求は一つに。率直に、簡潔に。

② 落ち着いて、何度も繰り返す。話がそれないように。

③ 自分の誠実な気持ちを、自分に誠実に、言葉にする。

④ 相手と向き合い、目を見て、語尾まではっきりと話す。

⑤ 相手の言い分も聞き、相手のことも理解する。

⑥ 話の切り上げは、肯定的に。

 

 上記に加え、話すタイミングも大事な要素の一つです。

 

 

講座では、上記のレクチャーを受けたうえで、

グループワークやロールプレイングを通して、

実際の事例を元に、体験を通して学ぶことができました。

このロープレが、かなり勉強になったと思います。

 

今回の基礎講座では、

何かを頼むケースと、断るケースについて学びました。

普段の生活で、誰かに何かをお願いすることや、

お断りしたい場面というのはよくありますよね。

 

例えば。。。

・貸したものを、返して欲しい。

・夫に家事を手伝ってもらいたい。

・友人に興味ないイベントに誘われたが、断りたい。

・上司からの、急な仕事依頼を断りたい。 等々。。。

 

こんな時、アサーティブを知っていれば、役に立ちますよ!

 

 

【 アサーティブを学んだ感想 】

 

アサーティブって、本当に難しい~!

 

ロープレでは伝え方6項目のことを忘れてしまい、

言葉に詰まってしまうことが多く、

なかなか思うように気持ちを伝えることができませんでしたが、

そんな場合は、落ち着いて、まずは相手の状況を受け入れ、

自分の気持ちに誠実に話すことが大切とのことでした。

 

とにかく、日常で練習、練習、また練習することが大切ですね!

 

たとえ、どうしてもうまく話せなかった時でも、

アサーティブの意識を持って相手に誠実に接すれば、

何かしら伝わるものがあるのではないかなと思います。

 

自分にも相手にも誠実に、

自分の思いを素直に伝えることが一番大切だと感じました。

 

 

しかしながら、人とのコミュニケーションて本当に難しくて、

何をどう伝えても全く伝わらないというタイプの人も、

残念ながら一定の割合でいることも事実でしょう。

 

けれど、もしも、こちらの思いが伝わりそうにない時でも、

そこであきらめてしまうのではなく、

お互いが納得できるところを目指して、

アプローチの仕方やタイミングを変えてみたりすることも

やってみる価値はあるはずです。

 

 

人間関係や、関係の継続はとても大切です。

今回アサーティブを学んだことは、

私にとって大きな大きなプラスになったと思います。

これからどんどん活用して、

少しでもコミュニケーションが上手くなれば、嬉しいです!!